メジャーリーグで活躍する大谷翔平選手。
2024年からロサンゼルス・ドジャースで「1番打者」として打線の先頭に立ち、世界中から注目を集めました。
「ホームランを打てるのに、なぜ4番じゃないの?」
「1番って足の速い選手が打つイメージだけど…」
そんな疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
この記事では、大谷翔平選手が「1番打者」として起用される理由、適正な打順、そして「なぜ4番ではないのか?」について詳しく解説します。
大谷翔平はなぜ一番バッター?

2025年、大谷翔平選手はドジャースで主に「一番打者」として出場しています。

では、なぜホームランバッターの彼が「先頭打者」なのでしょうか?
理由はシンプルで、「試合開始直後から最大限の攻撃力を発揮できるから」です。
かつて一番打者といえば、俊足で出塁率の高い選手が務めるのがセオリーでした。
しかし、近年のメジャーリーグでは、「一番に最強打者を置く」スタイルがトレンドとなりつつあります。
大谷翔平選手は以下の点で“理想的な一番”です。
- 出塁率が高い(四球が多く、ボールの見極めも上手)
- ホームランが打てる(一発で流れを変える力がある)
- 足も速く盗塁もできる
- 試合の流れを初回から作れる
出塁力・長打力・走塁すべてがトップクラスの大谷翔平選手。
「初回の1打席目で相手投手を揺さぶる」そのインパクトは絶大。
得点を取りやすくするだけでなく、相手のリズムを崩す効果もあります。
つまり、「ただのホームランバッター」ではなく、「トータルで攻撃力を高めるための起点」になれるからこそ、大谷翔平選手は一番を任されているのです。
大谷翔平は何番バッターが適正?

結論から言えば、大谷翔平選手は「どの打順でも最強」ですが、その中でも1番・2番・3番が適正だとされています。
1.2番に入るメリット
2番:初回からチャンスを広げやすい
1番打者が出塁した後、大谷翔平選手が2番に入ればすぐに長打やホームランでの得点可能
2023年WBC準決勝メキシコ戦、二塁打を放ちチャンスメイクをして得点に繋げました。
最近ドジャースで2番に入る機会もあり、「2番・大谷」が見られるようになりました。
2.3番に入るメリット
3番:「打線の核」であり、初回に必ず回ってくるので得点圏での打席も増えるポジションです。
1・2番手が出塁していれば3番で一気に得点出来る!
2021年エンゼルス時代、3番大谷翔平選手が一・二塁の場面で3ランホームランを放ち、流れを変えた試合が複数ありました。
3.3番以降のメリット
3番以降:クラッチヒッター(勝負強い打者)としての役割もこなせる
実際、エンゼルス時代やWBC日本代表では3番に入って活躍していた時期もあり、どの打順でも結果を出してきました。
ただし、ドジャースのような強力打線では「ベッツ」「フリーマン」といった名選手が2番・3番に並びます。
あえて1番に大谷翔平選手を配置することで、上位打線全体が爆発的な破壊力を持つ形になっているのです。
つまり、「1番大谷」は戦術的にも非常に理にかなった起用法なのです。
大谷翔平はなぜ4番じゃない?

「ホームランバッターといえば4番」というイメージを持っている人も多いと思います。
しかし、大谷翔平選手は基本的に4番では起用されません。
その理由は大きく3つあります。
① 初回確実に打席に立たせたい

4番打者だと、初回に回ってこない可能性があります。一方で一番打者なら、必ず試合の最初にバッターボックスに立てます。
これはチームとして「最も信頼できるバッターを最初に使いたい」という戦略。
特に、大谷のように試合の流れを変える選手は、できるだけ多くの打席に立たせるべき存在なのです。
② 自力で点を取れるから「後ろに頼らなくていい」
4番打者は通常、前の打者が出塁していることを前提に、「ランナーを返す役割」が期待されます。
打順に左右されない得点力を持つからこそ、わざわざ四番に置く必要がないのです。
③ ドジャースの4番は「専門職」が多い
Shohei Ohtani homers for his 1,000th career hit.
— Los Angeles Dodgers (@Dodgers) August 6, 2025
Congratulations, Shohei! pic.twitter.com/TXpuLKOK3r
ドジャースはチーム全体の打撃力が高く、4番にはクラッチヒッター(勝負強くランナーを返す選手)を据える戦略が定着しています。
そのため、「打線の始動役」として大谷翔平選手、「得点圏で返す役」として他の打者を使い分けることで、チームとして最大の得点効率を狙っているのです。
まとめ
大谷翔平選手が「1番バッター」として起用されるのは、偶然ではありません。
そして、本人も打順にこだわらず、「チームが勝つためにベストなポジションでプレーしたい」という考えを持っています。
四番を打たないのではなく、“四番でなくても勝たせられる”のが大谷翔平選手。
これからも「最強の一番バッター」として、野球の常識を覆していく彼の活躍から目が離せません!